プロローグ
コーヒーは昔から好きな方で、振り返ると、インスタントコーヒーではありますが、中学生の頃から飲んでいた記憶があります。
社会人になってからは、業務中の眠気覚ましに、一日に5~6杯はブラックで飲んでいました。でもそれは、やっぱりインスタントコーヒーでした。
じゃ、いつ頃から、今のようにコーヒーをドリップして飲むようになったのかと言いますと結婚してからになります。
奥さんの実家では、コーヒーをドリップする習慣があったようで、いつの間にか新居には陶器のドリッパーがありました。
でも、それを持ち込んだ奥さんが、その白い物体を使う姿は見たことがありませんでした。
唯一、時々我が家にやって来ては自分と数々の死闘を繰り広げてきた義理の母(最強の刺客)が、スーパーで買ってきたコーヒーを、その白い物体を使い淹れていた記憶がありますが、あまり美味しいと思った事はないので、普段は食器棚の奥に追いやれていたのです
そんな感じで月日が流れ、スタバやタリーズなどの登場で、これまでコーヒーに鈍感であった私にもコーヒーを飲むという機会がこれまで以上に増えてきて、自然の流れで、自分で淹れてみたくなった訳です。
白い物体がドリッパー(メリタ)というものである事を突き止めたのですが、「ポットがないねぇー」ということで、まずは安価なドリップポットを購入して、義理母が置いていったコーヒーを淹れてみたのが3年前位です。
基本的なドリップの手順は奥さんに教えてもらいました。そういう意味では奥さんは私の師匠なのです。
今思えば当然なのですが、鮮度がイマイチなスーパーで売っているコーヒー粉は、膨らむ訳もなく、コーヒーにお湯を注げば膨らむと思っていた私は面食らいました。なぜ膨らまいのかという疑問が次第に大きくなって、どんどん、のめり込んで行きました。
そういうマニアックな要素があるものは男の方が、のめり込みやすいのかもしれません。その頃から「あーだ、こーだ」、言いながらコーヒーを淹れるのは私の役目となりました。
そうしているうちに、サードウェーブ、スペシャリティのムーブメントに呑み込まれて、それまで以上にコーヒーにハマっていきました。
素人ながらも、コーヒー通の方とネットを通じて交流を持たせて頂いたり、有名店のコーヒーを飲みまくって、親しい人からは、
と言われる事も増えてきて、正直、いい気分でした。(ノ゚∀゚)ノ
その頃、毎日の日課であるコーヒードリップの席でも、奥さんに
と、ドヤ顔で質問して、奥さんが適当に答えて外すと、
と、私にコーヒーの淹れ方を教えてくれた奥さん(師匠)に、ドヤ顔で中途半端な知識で語りまくっていました。
プライドを懸けた利きコーヒー戦争勃発!
そんなある日です。。。
二人で母の施設に行った帰りの日課となっている、#徳光珈琲本店 に豆を買いに行く事になりました。
(※注)いつも、豆の選定は私がしています。
完全に調子にノッていた自分は、これから起きる悲劇を全く想像出来るわけでもなく、薄っぺらな知識と、裏付けのない自信で、利きコーヒー対決に突き進む事になりました。
利きコーヒーのルールが策定される
対決決定直後に、すぐルールが策定されました。
- 購入店の現在販売中の豆のラインナップを調べてはいけない。
- 豆は、Boに分からないように保管して、対決時に豆を挽いた状態でBoの前に出す。
- ドリップはBoが好きな方法で行う。
- 2種類の豆の、産地とロースト具合を当てる。
- 2種類とも当たったら、新しいマグカップを購入する事を承認してもらう。
- 1種類外した場合は、3回周ってワンという。
- 2種類外した場合は、額に「豆」とマジックで書いて、3回周ってワンという。
気づけば、嫁ノリノリのルールが策定されていました。
決戦前夜、この事をツイッターで呟くと、温かいメッセージが沢山頂きました。
そして、アンケートをとってみると、Boの健闘を予想する投票も結構あり、次第に大きなプレッシャーが襲いかかってきました。^^;
そして、翌朝、決戦の時がやって来たのです。
続きは、